熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「それって……」
「君の会社には
メリットがあるだろうけどね。
ファイサルからすれば、
ビジネスの規模が小さすぎて、
彼の労力を使うだけの収益が見込めない。
つまり、彼の方からすると、
君の会社と手を組んでも、
たいした利益はない。
数百万なんて単位、
彼にしたら一瞬で稼げる。
だから、君と会って
彼が時間を割いて関わる分、
もったいないことになるね。
だから、俺の言った通り、
彼は君のためにしたことなんだろうな。
答えとしては、これでいい?」
「池山さん……」
「本当に私の為なんでしょうか?」
「君の為じゃなかったら、どうするの?
彼の申し出は無視するの?」
「わかりません。
だって、私には、彼の言う通りにする。
それ以外の選択肢はありませんから」
池山さんは、大きくため息をつく。
「美夜……
君は、何を悩んでいるの?
ファイサルとのこと迷ってるの?」
「正直言って、
どう受け止めたらいいのか。
どうしたらいいのか分かりません」
「単に、
付き合うっていうだけじゃないの?
何を心配してるの?」
さすがに、池山さんを
誤魔化すわけにはいかない。
「私、ファイサルに
プロポーズされてるんです。
今のところ、彼についていくのは
難しいと思ってるんです。
普通の国際結婚って
いうわけには行かないでしょうし」