熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「プロポーズだって?」
池山さんは、驚いて
コップのお酒をこぼしそうになった。
「やっぱり彼との結婚なんて、無謀でしょうか?」
「美夜、ファイサルが、
君と結婚するなんて本気で考えてる?
もし、そうだとしても、
全部真に受けない方が、いいんじゃないかな。
だって、美夜。どうするの?
ファイサルの国に行くつもりなのか?」
「まだ、気持ちがハッキリ
決まってないんですけど」
というか、ビジャールで生活をしている自分が、想像つかないんですけど。
「ファイサルと一緒にビジャールに行くか。
いや、それはどうかと思うよ。
悪いことは言わない。止めておけ」
「えっと……」
池山さんにはっきり否定されると、さすがにうろたえるな。
「君は、俺の意見が聞きたいんだろう?
だったら、まだ、
迷ってるってことだろう?
「はい」
「だったら、止めろ。止めとけ。
君が考えている以上に大変だよ。
いろんな面でね。
君にファイサルは大きすぎる。
そうだろう?
君は、いいように利用されるだけだと思わないか?」
「どういうことです?」
「ビジャールなんかに
行くなってことだよ」
「はっきり言うんですね」
「苦労するのは分かってる。
俺は君に、そんなところに行って欲しくないだけさ」