熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
ファイサル・イブン・アズハル

シーク・ファイサルと
呼ばれることもある。
肩書は、
ビジャール王国 第1王子だ。


この人が現れてから
、私の生活は一変してしまった。

しばらく音沙汰がなかったと思ったら、
ひょっこりオフィスに現れて、
オフィスの一角をパネルで仕切って囲ってしまった。

そうして、彼は、その囲った
スペースの中で仕事をしている。

私を巻きぞいにして。
「美夜、なんで怒ってる?」

「ファイサル私の仕事は?
私は、何の仕事を
したらよろしいのでしょうか?

朝、ここに来てから、
そろそろ一時間になりますが、
仕事らしい仕事って、
あなたの本物の秘書から受け取った紙を、
あなたに渡しただけなんですけど」

それだって、仕事とは言えない。

例のごとく、
私が睨みつけてもびくともしない。

態度を改めようともしない。
というか、考えを一ミリだって
変えようとしないじゃないの。

「わかった。こっちへおいで」

彼は、私の不機嫌など
これっぽっちも気にせず、
こっちへ来いと手招きする。

言われた通り近づくと、



「美夜!つかまえた」
急に大きな声をあげたと思ったら、
長い腕が伸びて来て私の体を絡めとった。

私は、油断して捕まった獲物のように、
絡みつく彼の腕から逃れようとする。

「ファイサルったら何してるの!」

因みに、ここは、突然出来上がった、
おもてなしツアー社の特別にあつらえた役員室。

中には、私とファイサルだけでなく彼の秘書もいる。
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