熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~


「なあに落ち込んでるのさ」
マカダミアナッツ。

ううっ。いや。

マカダミアナッツが
悪いわけじゃなくて。

どうしてこう、
毎日このチョコレートが
オフィスに供給されるのかよくわからない。

そして、岡本さんが飽きずにこれを
毎日食べられるのかも、よくわからない。

私の懸念を察知したように言う。

「糖分補給だよ。
イライラの原因はね。
甘いモノ不足なの。分かった?」

「えっと。多分、違うと思います」
甘いもの食べれば
、問題が解決するほど私は、単純じゃない。

「んん……っていうと、男だね」

「何ですか、その論理の飛躍は。
お腹が減ってなければ、
後の原因は、男しかないだなんて」

「あのね、
分かってないのはあんただよ。
他に何があるのさ。
若い子が悩んでるのは、
ダイエットか恋愛なんだよ。昔っからね」

「悩んでません」
「原因はあのゴージャスな王子様だろう?
なんだって、アラブのシーク様」
「違いますって」
「人生経験40年、
おば様に打ち明けてごらんなさい」

「結構です。打ち明けるような話なんて
ありませんから」

「じゃあ、何でよ。
女ばっかりのツアーピックアップしろなんて、
馬鹿げた要求されてるのさ」

「もう!!私がバカだからです!
放っておいてください」

「飼育員だか、王子様だかわかんないけど、
そいつが何だって言うんだよ。

こっちは、江戸っ子だよ!
なめんなって言うの」

「江戸っ子が、どうしたって言ううんですか」
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