熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
私は、会社のオフィスの会議室でお昼を食べ始めた。

外にランチに行くと頑張ったけど、
目の前に2つのお弁当を見せられ、
私は、あきらめた。

「ちょっと待って」

岡本さんは、立ち上がると、
会議室の札を使用中に変えて、
ノックもするなっていう厳重体勢で臨んだ。

用意したお弁当は半分ほど食べたまま、
私はゆっくりと6年前のことを思い出した。





それは、ファイサルたちが入部して
8ヶ月ほど過ぎた冬の初めのころだった。

心配していた夏の合宿も、無事に終えることが出来た。

その年の旅行は、山形県を中心に
東北地方を周る豪華なものだった。

その旅行を仕切った孫田君には、
敬意を払わなければならない。


孫田君が、しばらく考えながら言う。
結局、彼は言っていいものかどうかわからないけどと、前置きをした。

「それでさあ、
ファイサルが旅行のプランを
考えてた時に時に、
月山に寄りたいって言ってたんだけど、
月山って結構な山だろう?

普通の観光旅行に組み込むには、
ちょっと無理かもって言ったら、
そうかって、すぐ引き下がったんだけど。

日本にいる間に行きたかったのかな。
そうだったら、
ちゃんと聞いてやればよかったんだけど。

僕の英語力じゃ、ちゃんと聞きとれなくって。
小野さん、
なんかのついででいいから、彼に聞いといてよ」

「うん」
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