熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
ファイサルは、
周りの仲間と適当な距離を保っていた。

大切な集まりの時には参加するけれど、
ただ集まっておしゃべりのような時には、
呼びかけても来なかった。

まあ、そういう学生もいるから、
別に珍しくないけど。

サークル内にいるときだけじゃなく、
学校の中にいるときも、
彼は、いつの間にか女の子達に囲まれていた。

だいたいが、ムスタファが先に切れて
あっちへいけと蹴散らしてたけど。
1度、こういう事があった。

時々、彼を追いかけ回してる女の子たちが、
ファイサルがお茶に連れて行ってくれたと
、喜んで話してくれた。

珍しく、彼も周りの女の子達と、
楽しく話をしたのかなと、
詳しく中身を聞いてみた。

同学年の女の子たちに、
まとわりつかれた彼は、
駅前のオシャレな喫茶店にみんなを連れて行ったそうだ。


付いてきた女の子全員に、
好きなケーキを注文させた。

ケーキが来たところで、
彼はお金を払って帰ってしまったというのだ。

キャンパス内でも、
ファイサルは一人でいることが多かった。

図書館で彼を見かけたこともあった。

たいていは物静かに本を読んでいるか、
何か考え事をしていた。

大学の校内のベンチで一人で座って、
じっと一点を見つめて考え込んでいたのも
見たことがあった。
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