熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
『美夜、君はどうして
そんなにかたくななの?
どうして、受け入れてくれないの?

もしかして、
君が私を拒絶するのは、池山のせいか?』
懇願する表情から、
一変して厳しい顔つきになる。

『どうして池山さんが出てくるの?
彼は、まったく関係ないわ』
ファイサルは、
少し体を離ししばらく考え込んでいた。

そうして、私の目を見つめなが言う。

『美夜、君は、まさか私の申し出を、
断わろうなんて思っていないよな?』

私は、黙っていた。

それが答えだからだ。

私には、どうしても
彼についていくという気持ちになれなかった。

『美夜、本気なのか?』
彼の大きな手が、私の顔を包む。

ファイサルの大きな瞳が
不安そうに私を見つめる。

『美夜?もしかして、
ビジャールに来ることが不安なのか?

それだったら、君が、
少しでも不安に陥らないようにする。

何でも心配のないように君のいうことを聞くから……』

事態がよくなてないことに気が付いて、
焦った彼は、何度もキスを重ねてくる。

『ファイサル、
そうじゃないの。ダメなの』
私は、彼にされるがまま、
彼のキスを受けている。

『美夜!お願いだから。
わがまま言わないでくれ』
彼がイラついて、
頭をゴツンとおでこにぶつけて来た。

一時の感情に流されちゃダメ。

私は、必死にファイサルの言葉に
気持ちを持っていかれないように黙っていた。

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