熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「どうしちゃったの?」
こんな事って、あり得なかった。
恥ずかしさを通り越して、
ファイサルが普段通りじゃない気がして
逆に心配になった。
彼は、自分の胸に私の手を当てる。
「凄く緊張してる。美夜、分かるかな」
彼は自分の固い胸に
私の手のひらを押し付ける。
「鼓動が早いと思うけど」
「そうなんだ。
すごくドキドキしてる」
私がどうしてって聞く前に、
彼は私の手を取って歩き出した。
でっかいし、
足が長いから彼が速足になると、
私は走らなければならない。
ビルの外へ出ると、
通りに面したところでファイサルが立ち止まった。
すうっと黒塗りの高級車が入ってくる。
「さあ、乗って」
ファイサルが私に車に乗るように促す。
どこに行くの?って聞く前に、彼の方が
「二人きりになれるとこに行くよ」と答えた。