熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~


彼は、地図を
応接室のテーブルに放り投げた。

「ファイサル?
日本語どこで習ったの?」
流ちょうにしゃべれるけど、
日本語の文字は読めないんだね。

「ビジャールにいる時、
家庭教師を雇ったんだ。
君とは英語でも話せるけど、
母と君が話す言葉で理解したかった」

「そうだったの」


「美夜は?
アラビア語をどこで覚えた?」

「私がアラビア語を
理解してるって、いつ気が付いてたの?」

「かなり最初の方に。
愛の言葉をアラビア語で言うと、
君が照れたように

顔を赤くするのが嬉しかった。
美夜は、誰に教えてもらったの?」

「いいえ。
誰にも教わらなかったわよ。
独学で勉強したの。

ある程度、
会話が聞き取れるまでテキストで勉強して。

その後は、
アラブ語のニュースをずっと見ていたわ。

英語の字幕が付いているのを。

ビジャールの情報が少なくて。
あなたのどんな情報でも知りたくて」

「すまなかった。連絡しなくて」
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