熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「この学校は、
庄内地方をおさめるお殿様が
武士のために作った学校で、
中級以上の武士の家の男の子が学んだ。
下級武士の子どもでも、
優秀な人は入ることが許されましたですって」
私は、説明書きを読んだ。
彼は、入り口の
立派な門を見上げて、
「ずいぶん立派な建物だなあ」
と感想を漏らした。
「そうね。でも、ここは男の子だけ
しかも武士階級の一部の子供だけが学べたの。女子は入れなかったわ」
「ずいぶん昔の話だろう?」
「そうね。お母様は、
何か言っていた?」
私たちは、
門をくぐりぬけ講堂の方へ進んだ。
「女の子にこそ、
教育は必要だって。
子供を産む母親が無学では、
賢い子供は育たない。
よい人材がいないと国が成り立たない。
母はいつもそう言っていた」
「素敵なお母様ね」
「ああ」