熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
砂浜が途切れて、
岩がむき出しになっていた場所で立ち止まった。
これより先は、歩けなくなっていた。
私は、岩の上に座って海を見ることにした。
どうしたらいいのか分からない。
しばらくして、
ファイサルがこっちへ向かって歩いてくるのが分かった。
彼は、まっすぐ
私の方に向かって歩いてくる。
私は、岩の上で
膝を抱えて座っていた。
ファイサルは、「
美夜……」と声をかけて横に座ると、優しく私の髪を撫でた。
「ビジャールにも海はあるんだよ。
ここにも負けないほど美しい海だ」
「写真で見たことはあるわ」
本当にきれいな海だった。
一度行ってみたい、そう言いかけて止めた。
「本当に?」
「ビジャールの写真を見ると、
このどこかに、
あなたの姿が写ってるんじゃないかと思って、
細かい人の姿までよく探しちゃうの」
彼は、大きな手で私をギュッと抱きしめた。