熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~


『眠い。ベッドまで連れてってくれ』
ムスタファが、ファイサルの片方の腕を支えて寝室に入った。

私も、手伝えと言われて、大男の反対側の脇から腕を支えてベッドの横まで歩いた。

『ほら、ファイサルお前の女だ。仲良くしろ』

信じられないことに、ムスタファが、私とファイサルをベッドに放り投げた。

私は、ファイサルの下敷きになって身動きができない。

『なにするの?』


ムスタファが冷ややかに言い放った。

『ファイサルが、あんたを抱きたいって池山に頼んだんだ。

本当は、ファイサルのような立場の人間が、相手にするような女じゃないが、ここじゃあそういう女がいない。だから、お前のような女でも仕方がない』

ファイサルの体が私を押しつぶすようにして覆いかぶさってきた。

『美夜?美夜、来てくれたのか?』

『ファイサル、重いの。ちょっと体をずらして』

『美夜?美夜なんだね。私の為に来てくれたんだね』

そう言うと、彼は私を押さえつけてキスをした。

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