熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~

『ちょうどよかった。あなたと結婚する気はないもの。だから離して』
腕を離すどころか、彼は離したくないと言って、余計に強く抱きしめる。


『美夜、落ち着いて。妻としてそばにいて欲しいのは君だ』
彼は、真剣な眼差しで私を見つめる。

こんなに怒りをあらわにしてるのに、彼は引こうとしない。

むしろ、私が感情を爆発させて、ぶつかっているのを楽しんでいるように見える。

『頭がおかしいの?私は、嫌だって言ってるのよ?』

『この頭は、君の言う通りおかしくなってるのかもしれない。
でも、こんなふうにおかしくさせるのは君のせいだ。

美夜、私には、君が私に向けてくれる感情のすべてが嬉しいんだ。
君が、怒ってむきになる姿も可愛い』

『怒って感情をぶつけてくるのが嬉しいですって?』

『そうだよ。君の怒った顔って、本当にきれいなんだ。ほら、よく見せて』

『ファイサル、ふざけてないで私の話を聞いて』

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