熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~


あの時は、まだ帰る見込みがあると思ってたんだろうな。

私はファイサルがしたことよりも、池山さんのことをずっと恨んで来た。

ファイサルを受け入れた原因の一つだと思い込んでいたから。

でも、今はその池山さんに支えながら、飛行機で帰ろうとしている。

一人だったら、どうしていただろう?

私はまだ、空港のロビーでじっとしているかもしれない。




ファイサルといた部屋に帰る気持ちには、どうしてもなれなかった。

かといって生活用品の欠けた私の部屋は、処分してしまった家具や家電を持って来なければ、住むことが出来ない。

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