熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「君の部屋まで送るよ」という池山さんの申し出に、
「引っ越す直前だったから、住めないの。今日は、どこかに泊まります」
と、正直に答えてしまった。
「行くところがないってこと?それなら、俺の家に来いよ」
「えっと……」
「なんだよ。変か?」
「いいです。遠慮します。だって、そこまで迷惑かけられない」
「大丈夫だって。何もしないから。それより、俺、美夜と話をしたいんだけど。
仕事忙しくって、外で会う時間作れないだろう。だから一緒の方がいい」
「何の話ですか?」
そう尋ねても、何も教えてくれなかった。
どういう話なんだろう。
池山さん、どういうつもりなんだろう。
色々考えなきゃいけないのに、頭は考えることを拒絶している。
何かしなきゃいけない、そう思ってみても、肝心の体の方が動かなかった。
ただ、プカプカと川の流れに逆らわずに流されて行って、どこにたどり着くのかもわからなかった。