熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~


ガイドの仕事をしなくなってから、2カ月が経っていた。

職場の体勢は、私がいなくても順調に回っていた。

あれだけ、自分がいなければと意気込んで頑張ったのに。

たった2カ月で、私抜きにしても会社は回りだしていた。

私なんかいなくても、仕事は回っている。

誰にも必要とされていない。

そうなのだろうか?


私は、朝いつも通りに出社して岡本さんの仕事を手伝い、経験の浅い後輩の指導をして毎日を過ごしていた。

時々、千紗をランチに誘った。
ファイサルのことも、池山さんのことも彼女に話した。

彼女はとってもさばけた人で、悲しい友人の別れ話も、ガハハハッと笑って聞ける人だ。


「災難だったと思えば?っていうか、全然災難じゃないじゃん。
住むとこ確保してもらったうえに、会社の株まで分けてもらって。先の心配しなくてよくて。これのどこが不幸なのよ」

「うん。そうか」

千紗の言うように、損得勘定で物事を考えれば、少しは前向きに考えられるかもしれない。

喉を通らなかった食事も、少しは食べられるかもしれない。

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