熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「ファイサル?」
「そうだよ、可愛い美夜、とっても会いたかったよ」
「ここで何してるの?」
「決まってるだろう?君に会いに来た」
「会いに来た?」
「どうした?喜んでくれないのか?」
私は、お腹を押さえた。
動揺して、めまいがしてきた。
どうしよう。
「まだ、目立たないのか?
本当にいるのかどうかわからないが」
「ファイサル……」
お願いだから近づかないで。
数か月前、空港でばったり会ったのと同じ、きりっとしたビジネススーツで
私の前に立っている。
「千紗、チェックインした?」
申し合わせたように彼が言う。
やっぱり、かなわない。
何もかも彼の思い通りだ。
「ええ」
「じゃあ、その部屋使っていいよ」
「彼は?」
「探してごらん、その辺にいるだろう」
私は、頭が混乱して彼が支えていた腕を拒んだ。