熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~

「ずいぶん、素敵になったね」
ファイサルは、優しい。

心にもない言葉でも、
相手を傷つけないためには口にする。

こういう時、決して恥をかかせるようなこと、
絶対に女性には言わないのだ。

「ありがとう。でも、こんなにもらわなくても」

「んん?好きな女性を飾りたいと思うのは、
世界中の男が共通して考えることだと思うが。
そんなに驚くことかな?」

彼は、私にキスしようとして近づいてきた。

「だから、こんな風にしても
効果なんてなかったじゃない?」
私は、不安と苛立ちを交えながら言う。

それなのに、彼は構わず、軽くキスを交わそうとする。

「どうして?効果はバッチリだよ。とてもよく似合ってる。
今日の美夜は、とてもかわいい」

「可愛い?私のどこが可愛いのよ」

「全部。美夜の、かわいくないところを探すのは、苦労するよ」
疑う様子もない、満面の笑みで答える彼。

からかってるのかな。
からかうにしても、そのために、
遊びですることにしては大掛かりだ。


「ファイサル?分かった。
何か考えがあるのね?
だからこんなことするのね?」
私は立ち止まった。

「考え?君のこと、もちろん、ずっと考えてるよ。
仕事中もずっと美夜のこと考えてた。
あと何分でこうして美夜のこと抱けるかって」

彼は、私の不意を衝いてきゅっと抱きしめて、
キスを奪っていく。

キスをするという目的を達して、今度は嬉しそうに笑って見せる。

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