熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「特別って?」
「そう。今日は、とても特別な日だよ。
私達にとってね」
もう一度、こっちに顔をを向けて
微笑むファイサル。

なんだろう?
彼は、何を考えてるのだろう。
再会を祝って?
何の儀式なのか言ってくれない。

結局、料理は、昨日肉だったメイン料理が、
魚に変わっただけ。
彼は、昨日の料理と
ほぼ同じメニューを頼んでいた。
どういうこと?

「美夜……」緊張した声がした。
「はい」私もなぜか緊張してきた。



「結婚して欲しい」


んん?
いま、彼、何て言った
結婚って言った?

「おめでとうございます」
取りあえず、祝福しておくか。

「美夜、何言ってるの?
それとも、私の日本語が間違っていたのか?」

ん?どういうこと?

「あなたは、えっと……結婚するんでしょう?
だから、おめでとうございます」

ファイサルの顔が、みるみる曇っていった。

彼は、気を取り直したみたいに言う。

「結婚するなら君とだ。
それは前からずっと決めていた。
美夜。正式に私の妻になって欲しい」

「本気ですか?」

結婚?
結婚って、あの結婚?
私、ファイサルとずっと一緒にいるの?

「もちろん、本気だよ」

なんて答えていいのか分からない。
いきなりそんなふうに言われても。
冗談ですよねえって言うくらいしか、
思いつかない。

でも、ちょっと待って。

おかしくない?
「再会したのは、確か昨日ですけど。
いつの間に結婚しようなんて思ったの?」

「6年前だ」
「んん?」
ダメだ。さらに混乱する。

「私は、結婚するなら君だと決めていたよ。
君とは仮の結婚も約束していたじゃないか」

「仮の結婚、何ですって?」
まるで意味がわかんない。

「私は、君の初めての男だ。
それは、永遠に変わらない」
私は、せっかく時間をかけて整えた頭を振った。

フランスの女優さんみたいに、
波打つような美しいウェーブがかかってる。

「その割には、私、ずうっと
あなたに放っておかれてましたが」

「悪かった。こっちにも都合があったんだ」

都合って、何……
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