熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
ひとまず落ちつこう。
そうよアラブ男がなんだ。
そう、その意気。
告白してからは、緊張が解けて、
彼は、自信たっぷりな表情に戻ってるし。
取りあえず、結婚する意志はないって
分かってもらわなきゃ。
今のところ、生活は充実している。
週末に会う、彼が欲しいくらいだ。
夫ではなく。それは、もう少し先でいい。
ガイドとしてもっとキャリアを積みたいし。
仕事は楽しい。
誰かと結婚するなんて、これっぽっちも頭にない。
それに、この人は外国人だ。
どこで、何をして暮らしてるのか、
全く想像もつかない。
怪しいくらいお金を使うし。
ビジネスで、ちょっと日本に寄ったって
いう感じには見えないし。
それに、何か変だ。
ファイサルに対するホテルの従業員の接客も丁寧すぎる。
まるで、腫物を触るように対応してるのが気になる。
過剰すぎるくらいに。
「えっと、ファイサル……
あまりにも急なことで私、戸惑ってるの。
昨日会ってすぐにプロポーズだなんて」
彼は、深く頷いてくれて理解を示してくれた。
「ああ、再会できたのは偶然だったからね」
「そうなの。だから……」
「ゆっくり愛を育めばいい。
それには、お互いをよく知ることだ。
君は、もっと私のそばにいる必要がある」
彼は、私の話を遮って言う。
「はあ?」
「照れてるのか?」
「い、いいえ……」ち、違うって。
誰か、助けて。