熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「私もすまなかったと思ってる。
もっと早くに君に会って申し込むべきだった」
神妙な顔つきで、申し訳なさを演出する彼。
いえ、私が気にしてるのそこじゃないんですけど。
『これからのこと考えてるのか?可愛い美夜』
いつの間にか、くしゃっとした笑顔になる。
それ、ち、違うから……
『今日もたっぷり愛してやるぞ』
彼の指が、すうっと伸びてくる。
それは……賛成
反対しないけど。
ああ、そうじゃなくて。
そんなに見つめないでください。
嬉しそうに、微笑まないでください。
気を取り直して。
「ファイサル?
私には仕事もあるし、
第一あなたが何をして暮らしているのか、
今の私は全く知らない」
「全く知らない?そうか。そうだな」
「ええ、知らない人とは、
いきなり住めないでしょう?」
「そうか……
そうだな。それはすぐに対処しよう」
何やら考え込んでる模様。
「ファイサル?だから、ゆっくり行きましょう。
結婚なんてすぐにする必要は……」
「いいや。する必要はあるな。
少なくとも、すぐにでも籍を入れるよ。
結婚式は準備が整ったら執り行おう。
心配するな私に任せておきなさい」
「ファイサル、違うって。
心配してるのは、結婚式のことじゃないの」