熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
何かの間違いだって、誰かそう言って。

昨日まで、何の疑問もなく
当たり前に生活してたのに。

今すぐに、この男の妻になれ?
それ以外あり得ないだなんて。
受け入れられない。
そうよ。ここは、日本だ。

彼の国じゃない。

私は、今彼の国にいるんじゃない。
ひとまず、逃げよう。
NOと言っても聞いてくれない。

少しずつ説得するしかない。
私は、まだ結婚したくないって。

「明日は、会社に行きますから」
「そう。私も今日は出かけるよ。その時に会おう」
「ファイサル?」
「なんだ?」

にこにこしている彼に言う。

「今日は、自宅に帰ります。だからここへは帰りません」

「そうか。分かった」
ん?本当に帰ってもいいの?
質問も、何もなし?

「わかった?本当に分かってくれたの?」
「もちろん、私も明日楽しみにしているよ」
気味の悪いくらい快く彼が頷いた。
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