熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~

私は事務所内にある、
自分に割り当てられたボックスに、
必要書類を取りに行く。

必要書類の中身を確認する。
次のツアーの書類が入ってるはず。

あれ?
何もない。空っぽだった。
んん?
まだな来てないのかな?
急いでデスクに戻りパソコンを立ち上げ、
スケジュールに変更がないか確認する。

時間の変更は無し。
ツアーもキャンセルにはなっていない。
ん……どういうこと?

ちょっと待って、何これ。
担当が、違う名前になってる。
どういうこと?

これって、あり得ない。

この顧客は、私を指名してくれて
申し込んでくれたなじみの客だ。

担当の変更なんてあり得ない。

スケジュール表の隅から隅まで探したけれど、
自分の名前が見つからない。

どうして?


私は、勢いよく立ち上がって、
管理部のフロアに戻った。

竹本本部長の姿を探して、事務所のフロアを見渡す。

本部長は、50代の恰幅のいいおじさんだ。

業務の中見は、
この人がだいたいのことを把握している。

いきなりこんなことするなんて、
考えられない。

どうしよう。不安で胸がつぶれそう。

ツアーの担当者が直前になって、
どうして変更になったのかも、
本部長なら知っているはずだ。

丸っこいから、居ればすぐに見つかるはず。

「いない」

収まりがつかず、
部長の席の横で途方に暮れてしまう。


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