熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
「業務提携だよ。美夜」

私を持ち上げたまま、
嬉しそうに、日曜日のパパのように
私を持ち上げたままのファイサル。

「なんの提携?」

「ビジネスさ。これでも、一応、
私は名の通ったビジネスマンだからね」
「ファイサル、おろして」

「ん、でも、いけない子だね美夜。
口元にチョコレートなんかつけて……」

彼は、私の口元を見つめながら、
言われた通り下におろした。
彼の腕の中に。

彼は、私の腿の辺りを捕まえて
抱っこしたみたいになっている。

「んん?何かついてた?」
私は、慌てて指で拭おうとする。

「取ってあげる。じっとしてて」

片腕が離れたと思ったら、
彼の長い指が伸びてきた。

よけようとしたら、大丈夫だよと言って、
指で私の後頭部を優しく撫でる。

黒い大きな瞳が、私を見つめて、
そして更に大きくなっていく。
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