熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~

「なに言ってるの?」
だんだん頭に血が上って来た。

「小野君、ちょっといいかね」
社長が見かねて、横から声をかけて来た。

「それから、シークも」
シーク?
シークと言われて我に返ったのか、
ファイサルは私を手放した。

シークとは……
長老・族長などを意味する言葉だ。
アラブの王族なんかを呼ぶのにつかわれる。

石油の国の王族の人たちなんかも、そう呼ばれてる。

「はい」
「竹本本部長と社長、
それから私はファイサルと並んで座った。

会議室は日当たりがよく、
長閑な日差しに当てられて、会議室は
暖かい春の雰囲気でいっぱいだった。

「実はね、今度ここに居る
シーク・ファイサルの会社と
業務提携することになってね。
今、契約を交わしたところなんだ」

竹本本部長が、汗を拭きながら言う。

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