熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
胸ぐらをつかまれて、彼の懐に引き寄せられた。
すでに、怒りで真っ赤になっている。
私は、彼の顔を見上げた。
なるほど、と思った。
堀の深いシャープな輪郭に、涼し気な目元。
怒ってると余計に鋭く見える黒い瞳。
彼にぶちのめされかかってる状態の私にでさえ、
うっとりするような薄い唇は凄く魅力的だ。
目が、彼に吸い寄せられたまま離せない。
けど、黒い瞳が鋭くにらみつけてる。
『お前だって「売女」と同じだろう』
けれど、彼の言葉は私の限度を超えていた。
私は、彼の顔が近づいてきた
絶妙のタイミングを見計らって、
思いっきり平手打ちを食らわせた。
それは、気持ちがいいくらいに決まった。
だが、私は、もう一人男が
私を睨みつけて、飛び掛かろうと
構えていたことに気が付かなかった。
『てめえ、ファイサルに何しやがった?』
そう言って、いきなり男が飛び込んで来た。
その男の動きは、尋常じゃなかった。
男の気配に気づいた時には、
黒い牡牛のような男にとびかかられ、
私は床に押し倒された。
床に押し付けられ、
胸が苦しくなって死ぬかと思った。
池山さんが、駆けつけてくれて、
私の上に乗っかってる牡牛をどかしてくれた。