熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
名前を書いたら次の活動日をメモしてもらって、
実際にサークル活動を体験してもらう。
そこで、気に入ってもらえれば、正式な入会となる。
説明が終わって、お開きになった。
新入生たちが帰り始めた。
すっと誰かが横に来たのは、気が付いていた。
『美夜。私は、ファイサルという。
お前は、英語が分かるらしいな。
これから、私のいうことを聞くんだ。
そうしたら、さっきの無礼な行為は許しやる』
彼の言い分を聞いて、目の前がくらくらした。
『ファイサルさん、
それじゃあ私もひとこと。
さっきの失礼なあなたの言葉、
ちゃんと取り消してください。
そうしたら、私は自分のしたことを謝罪するわ』
黒い影?獣?
何かがこっちめがけて突進してきた。
『ムスタファ!止めろ』
ファイサルが、番犬を命令するみたいに叫んだ。
ムスタファは面白いように、ピタッと止まった。
『このくそ女!!ファイサルになに、
言うんだ。お前なんか、
取っつかまえて牢屋にぶち込むぞ』
ファイサルに命令されて動けないでいる。
声だけ大きくて、なんとなく間抜けに見える。
『どうぞ。やりたければ。
でも、牢屋にぶち込むには日本の警察に行って、
何ていうの?
あなたのお友達が、女の子に叩かれたから、
捕まえてくださいって頼みに行くの?
そんなバカげたことに、警察がまともに答えると思う?』
くっくっと低い笑い声がした。
ファイサルは、確かに笑っていた。