熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
言いたいことを言うだけ言って、
二人は池山さんに見送られて帰っていった。
「大丈夫か?」
二人が去った後、池山先輩がやってきた。
一応、心配してくれてる。
「はい」何が大丈夫なのか分からないけど。
「また、えらいのに気に入られたな」
先輩は、入会者を書いたノートを手に持っていた。
「えらいっていうのは?」
私は、事態が呑み込めず口に出した。
「住所、インペリアルホテルだって。
政府の要人とか、大金持ちの息子かも」
池山さんは、女の子達より
こういう方が面白いみたいだ。
「でね、美夜。まず、
彼らの国の女性はだいたい大人しくて、
男性に逆らったりしない。
まあ、概ね女性の地位は低いと思う」
「はあ」
「だから、お前のような態度の女性は、
彼らの国ではありえない。
それを、平手打ちにしたんだから、彼らの国では、
本当に牢屋につながれるかもしれない。
でも、ここは日本だ」
「どうしよう。逆恨みされるかな……
やり返してくるのかな来るかなあ」
「どうだろうね?」
「だって、私、酷いこと言われたんだもん」
「で?どうするんだ?」
池山先輩が聞いてきた。
「どうするって?」
先輩、丸く収めてください。
「どうするって?宣戦布告されたじゃないか」
「ええっ?宣戦布告って、
そんなにたいへんなことですか?」
「さあ、俺も、彼らが何考えてるのか
分かんないけど。俺のものにするんだってよ。
どうする。アラブに行くか?お前」
「怖いこと言わないでくださいよ」