熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
孫田君が挨拶をして、
全員が一つの輪になってテーブル囲んだ。

一応、新入生もバラけるように
離して席を設けたが、いつの間にか、
学生が勝手に移動してしまってる。

留学生二人を囲んで、
女の子たちの輪ができてしまった。

それに比べて、OBの方は
いつものメンバーで固まっている。


私は、アラブ人に群がる女の子達を
遠目に見ながら、いつも参加してくれてる
OBの田島さんにビールを注いでいた。

「池山、今年はずいぶん様子が違うね?」
「はい。留学生が入りましたから」

「誰?あの二人は?」
田島さんが留学生とその取り巻きを見て言う。

「新しく入った留学生です。
中東のビジャールっていう国から
来たって言ってます」

「そう。さすがのお前も、
外人のイケメンには敵わないか」

田島さんが笑って
池山さんのグラスにビールを注ぐ。

「彼らの歓迎会ですから、
向こうに花を持たせますよ」

池山さんは、スマートに答える。
イケメン外国人に負けてるわけじゃないと
言いたくて、私はOBの田島さんに
ビールを注いだ。

私がビールを手に持つと、田島さんは、
グラス半分ほど飲んでくれた。

「おお、美夜ちゃんか。久しぶりだね?」
「はい」
去年の旅行に、一緒に行って以来だった。

「どうだ、こっちに来ないか?」
お酒も入っていたし、
田島さんも悪気はなかったのだろう。

田島さんの手が、私の肩に何度か触れた。
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