熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
いったい何?
『この女に触るな』
いきなり、怒号の含まれた
英語が浴びせられた。
そして、私は、
なぜか片手で抱えられて、
体がふわっと軽くなった。
「何だ、君は?」
田島さんがポカンとしてる。
『ファイサルだ。』
彼は、私を抱えたまま、
田島さんをにらみつけている。
ファイサル、いったいあなたは、
何に怒ってるの?
『えっと、ファイサル?
私は、ただバランスを崩しただけで……』
『この女に、気安く触るな』
ファイサルは怒っていて、
聞く耳を持たない。
田島さんは、彼が言ってる
英語は分かったみたいだ。
「君は、何言ってるんだ?
ここは、君の国じゃない。
その子だって嫌がってるじゃないか?
離してやれよ」
田島さんが、
周りに分かるように日本語で言う。
池山さんが、
ファイサルと田島さんの間に割って入った。
『ファイサル?止めろ。騒ぎを起こすな』
池山さんが静かに言う。
『美夜は連れて行く。
金ならいくらでもくれてやる』
熱くなったファイサルは止まらない。
蔑んだような、
冷たい目で田島さんを冷たく睨みつけた。
彼は、私を捕まえてる腕を緩めたので
、少し体が自由になる。
何をするのかと思ったら、
財布を出してお金を田島さんの上にバラまいた。
「何てことするんだ!」
田島さんもさすがに怒った。
やられた方は収まらない。
けれど、凄んだら、
迫力はアラブ人の方が上だった。
『美夜は私のものだ。
お前が触れていいものではない』
彼は、ムスタファに目をやると、
彼はすっと立ち上がり、ボスに続いた。