熱砂の国から永遠の愛を ~OL、砂漠の国のプリンスに熱愛される~
静かな夜に、二人きりになってる。
窓際には、ソファアが
並べられていて夜景がきれいに見える。
『こっちへ来て、
シャンパンでも飲まないか?』
ファイサルにそう言われて、
彼と、並んで座った。
ファイサルは、
私のグラスにだけシャンパンを注いだ。
自分のグラスには、
すでに別の液体が入れられている。
彼は、どうぞ、
遠慮しないで飲んでと私を促す。
『美夜さん、君はどういう人が好き?』
30階のホテルの窓から、
うっとりと夜景を見ている私に彼が言った。
『好きな人?なんでまた、
急にそんなこと聞くの?』
『聞きたいから』
猛禽類のような鋭い目つき。
何もかも知りたいというような、
真剣な眼差し。
『自分でもよくわからない……』
ただ、こうして何も考えていない時に、
ふと浮かんでくる顔はある。
単なるあこがれだけど。
今、どうしてるのかなとか。
田島さんのフォローしてて
くれてるんだろうなとか。