スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「は、はい! 実は、三階に上がってまして……」

《三階に? すぐ行く》

電話は切れ、思わずため息が出た。

「怖かった……。亮平さんって、怒鳴ると迫力がありすぎだって」

すっかり疲れた気持ちで待っていると、亮平さんがすぐにやって来た。

「実和子、こんなところでなにしてたんだ?」

眉間にシワを寄せ、私を睨んでいる。

「別に、なんでもありません……」

「なんでもないって、理由もなくここへ上がってくるのか?」

「え……? まさか、亮平さん私を疑っているんですか?」

自分はさっきまでなにをしていたというのよ。それを棚に上げて、私を疑うなんて……。亮平さんは、そんな人?

「いや、そういうわけじゃないけど、だって不自然だろ? なにもないこんな場所に、ひとりでいたのか?」

口で言うよりずっと、亮平さんの表情は私を信用していない。

「自分こそ、なにをしていたんですか? 自分にやましいことがあるから、私を疑っているんでしょ?」
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