スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
彼女は薄いピンクの七分袖ニットに、クリーム色のフレアスカートを履いている。

緩くひとつにまとめた髪は、斜めに前へ垂らしていて、改めて見ると目を奪われるような可愛さがあった。

この人が、亮平さんが結婚をしたいと思っていた女性……。それを考えただけで、胸が苦しくなってくる。

萌さんは、私を睨みつけるように厳しい視線を 向けた。

「私、浅井萌といいます。単刀直入に言います。亮平くんのことで、話があるんです。お時間貰えませんか?」

亮平さんのことで話⁉︎ 突然の萌さんの登場に、動揺しつつも頷いた。

「分かりました。萌さん、よく私のことをご存じでしたね」

わざわざ会社近くまで、私を待ち伏せていたの? すると萌さんは、私を一歩路地へ入った脇道へ促した。

人通りが少なく、ビルばかりの道だ。

「金曜日のパーティーで知りましたから。広瀬さんが、亮平くんの恋人だって……」

あの夜、彼女も私の存在を知ったようだった……。
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