スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「どういうことですか?」

「橘ブランドに、傷をつけたいだけだろ。実和子にキレイ事を言っても仕方ないし、隠すことじゃないから言っておくけど……」

「な、なんでしょうか……」

まだ私の知らない彼がいるのかと思うと、緊張する。なにを言われるのだろう。

「正直、俺にとっては、彼を潰すのは簡単だ。訴えると騒いでるだけで、訴訟を起こされてるわけじゃない。まあ、起こさせもしないけど」

サラッと言って、コーヒーを飲み干す亮平さんに、私はしばらく呆然とした。

忘れてはいけない。亮平さんのお父さんは経済界のドンで、彼はその跡取り息子。

私が考える“普通”とは、違うこともある……。

「ほら、パーティーの夜に、彼が連れていた恋人がいたろ? 萌と同じ読者モデルの」

「はい……。エレナさん、でしたっけ?」

「彼女と付き合ったのも、萌と知り合いだったかららしい。ネットワークを広げたかったんだろうな」

そういう理由で、彼女と付き合っていたなんて……。昔の彼からじゃ、想像もできない。

「もう別れてるみたいだけどな。実和子、小島くんのこと気になる?」
< 213 / 257 >

この作品をシェア

pagetop