スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
亮平さんに顔を覗き込まれるように見られ、ドキッとしながら首を横に振った。

「なりません。彼には、そもそも未練はないですから。ただ、すごく変わっちゃったなって思って……」

「なにか事情があるんだろうけどな。たぶん、バラバンを大きくしたいという願望が、かなり歪んだ形になっただけなんだろうけど」

そこにこだわっているんだ……。たしかに、私と別れる理由も、仕事に打ち込みたいからだったけど……。

あのときは、バラバンは関係なかったはず……。とはいえ、今となっては圭介の本当の気持ちなんて分からないし、私には関係ない。

「それより、亮平さんは大丈夫ですか? こんなに報道されたら、仕事にも影響が出そう……」

「そうだな。しばらくは、また会社漬けになりそうだ。このまま、知らん顔もできないし」

亮平さんは新聞を閉じて、腕時計を確認すると立ち上がった。

「実和子とは、すれ違いの日々になりそうだけどごめんな」

「気にしないでください。私も、仕事が忙しいので」
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