スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
抱えている案件は数社あり、資料作成も溜まっている。だから、亮平さんと会えないことは気にならないくらいだった。

「お疲れ、実和子。まだ、仕事するの? もう八時よ?」

打ち合わせから戻ってきた優奈が、怪訝そうに声をかけてきた。

「うん。キリのいいところまで、やっておこうと思って……」

「そっか。そういえば昼間、外回りのときに目にしたんだけど、橘副社長たち記者会見したんだね」

「えっ? そうなの? 実は、三日も会ってなくて、なにも知らないんだ」

記者会見だなんて、そこまで騒動が広がっている雰囲気はないのに。

「そうだったんだ。ちょうど、交差点のところのモニターに映っててね。橘社長や、顧問弁護士と一緒に、謝罪と釈明会見をしてたわよ」

「そう……」

圭介たちの橘トラストホールディングスを訴えるという騒動後、マスコミ対応もあるからか、亮平さんは家に戻ってきていない。

三日会っていなく、会社の様子などは全く分からなかった。
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