スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「そこまで喜んでくれるとは思わなかった」

そして私をギュッと抱きしめると、優しく髪を撫でてくれる。そんな亮平さんにドキドキしながら、顔を彼の胸に埋めた。

「実和子の言うとおり、夜景もキレイだよ。今夜、泊まる?」

「えっ⁉︎」

それは、つまり……。

「イヤなら無理強いはしないけど……」

「いえ、えっと……」

亮平さんは痛いくらいに私を抱きしめていて、胸が高鳴っているのはウソじゃない。

亮平さんを好きだとも思うし、キスをされたこともイヤじゃなかった。

だけど、心の準備がまだ……。なんて、経験がないわけでもないのに、子供っぽいことを思ってしまう。

きっと、亮平さんは経験豊富だろうから、幻滅されたくないし……。

でも、亮平さんとそうなってもいいと、心から思えるし……。

頭の中が葛藤でいっぱいで、返事ができないでいると、亮平さんのスマホが鳴り始めた。
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