君の声が、僕を呼ぶまで
その後、お母さんが“サリヴァン”はどうかと提案して、本決定したらしい。

小春がサラとお喋りしているようだったから、いつか、小春の本当の声を取り戻す先生のような存在になってくれればいいなという願いを込めて。


愛称は、小春が最初に与えた“サラ”のままで。


サラの存在は、先生でもあり、家族でもあり、親友でもあったんだと思う。


小春の両親も、僕も桜子も、小春がサラと会話出来てる事で安心を得ていたなら、それでいいと今でも思っている。



だから、この雛鳥の言葉も、本当は聞こえていないんだと思う。

小春も、それは分かっている。


でも、何となくでも、自然の声を感じる事が出来るのは、優しい小春に神様がくれた、感覚という名のプレゼントなんだろう。
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