君の声が、僕を呼ぶまで
-「僕に幸せをくれたのは、小春だ。だから、小春には誰よりも幸せになって欲しいんだ」

-「小春、小春の声は、大事な人達にちゃんと届く。何があってもそれだけは忘れないで」

-「小春、大好きだよ、頑張って」



小春はサラとの約束を守ってるんだろう。

自分の世界が外に広がった時、小春も自分で分かったんだと思う。

サラに、自分の世界の全てを任せていた事を。


サラだけに背負わせていたものを、小春が自分から解放したんだろう。

サラの声は、小春自身が望んで産み出していた声。

でも、それでもやっぱり、サラは小春の一番の親友だった。


それは、人間と猫という、生命の境界線を越えた関係。

小春の声は、サラに届いていた。

今もきっと届いている。


サラが、何があってもそれを忘れないでと、言ったのだから。
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