幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
「あかちゃんねこ!?」
「そ。偶然見かけた野良猫だったみたいで、高齢出産だし、3匹もいるしでバタバタ。保育器に入ってるから保育園の後に見に来いよ」
「みたいみたい! ……あ、でもママにあいにいくじかんなくなっちゃうから、ガマンする」
スプーンでスクランブルエッグの上のハートをぐちゃぐちゃにしていた私の手が止まる。
そうだ。今日はフリーで、昨日みたいなお残り当番ではないからちょっと早く帰れる。
それでも面会時間は二時間もないかもしれない。
一日二時間しか自分の親に会えないのは辛い。
それをどう伝えていいのか迷っていたら、飛駒と目があった。
昔は睨んでばかりだった飛駒の目が、私を見て蕩けんばかりに微笑む。
まるで心配すんな、と言わんばかりに頼りがいのある安心した目。
自分だって夜勤明けで、しかも朝方まで猫の出産に立ち会ってフラフラな癖に。
ぺたんこになった髪、うっすら疲労して隈が見えている顔。
なのに疲れを隠して、こんなに優しそうに笑うなんて、私の知っている飛駒じゃないみたいだ。
「じゃあママを優先してやりな。容体が落ち着いたら、土日は泊まっていいかもしれないし」