幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!



二人を見送ったあと、私も自転車を飛ばして勤務先の保育園を目指した。
出勤時間より少しだけ早く行って、園長先生に状況を伝えておかねばと思って。

「あら、覚えているわよ。貴方のお兄さん、誠くんね。貴方がここに就職した時も菓子折持って挨拶に来たし結婚式も葉書頂いたし覚えているわ。利発的で、クラスのリーダータイプだったわね」

園長先生は、見ていた書類から顔をあげて眼鏡を外した。
私たちがこの保育園に通っていた時はまだ主任として働いていたので、覚えていてくれている。
毎年卒園していくのに顔を覚えてくれているのは嬉しい。
昨日の状況を話したら、何度も頷いて、大きなファイルを取り出した。

「うちは今、待機児童は何人もいるけれど、緊急の子どもの預かり先に登録しているから市役所から要請があればもちろん引き受けるわよ」
「ありがとうございます!」
「四歳クラスは丁度一人か二人、一時保育さんを入れられるって思ってたのよ」
「良かったです。このままじゃあ、お兄ちゃん仕事放りなげて帰国してきそうだったんで」


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