幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
安心して肩の力が抜けたけど、反対に園長先生の顔はきっと引き締った。
「でもね、そんな仕事を放ってまで駆けつけてくれる親だと分かってるから子どもは我慢しちゃうの。我慢って言い方はちがうかな。見てくれてるって思えば、我慢できるのよね。誠君の子どもなら安心だろうけど、一緒に過ごすなら絶対に表情の変化を見逃したら駄目ですよ」
「もちろんですっ」
身を引き締めて頷くと、園長先生はいつも通り優しい表情へ戻ってファイルを閉じる。
「でも飛駒君も懐かしいわあ。会いたいわねえ。成り行きとはいえ、二人で子どものお世話をするって良いと思うわよ」
「し、しません! 私が無理な時に手伝ってもらうだけで――」
言い終わらない内に、電話が鳴って園長先生が取った。
そして長引きそうな電話だと目で合図され、飛駒との誤解は解けないまま仕事へ向かうしなかった。
どんどん自分から首を絞めて行っているようでとてつもなく不安だ。
「市井先生、うちのクラスの話してました?」