幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!

家に帰って、恐る恐る扉を開けると、カーテンが少し開いていて茜色の夕日がゆっくりと夜に沈んで行っているのが見えた。

「飛駒?」

返事がない。
葵くんの部屋で眠っているのかと、カーテンを閉めてから確認しようとして手が止まる。

飛駒は、ソファの上に丸まって眠っていた。
私が今朝干して出かけていた、葵くんの布団をかぶり丸まって眠っている。
きっと気付いて入れてくれたんだ。だから少しカーテンが開いていたんだ。
何か雑誌を読んでいたのか、枕にしていたり手に持ったままだったり。

枕と布団を用意してから寝る辺り、飛駒も育ちが良い。
……昨日の葵くんとデジャブして思わず笑ってしまった。

寝落ちしたのか、付けたままになっている眼鏡が少しずれている。
黒縁の眼鏡。
手には動物に関する難しそうな医学書。
それがテーブルに何冊も摘まれている。
夜勤明けで疲れているはずなのに。
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