幼馴染と溺愛!?疑似結婚生活!
気合の入った、可愛らしいワンピースや甘めのブラウスに上品なスカートなどなど。
受付の横に『香水は禁止』と書かれているにもかかわらず、控え目じゃないほど色んな香りがしてくる。
「……また先生狙いの子?」
「てかペット連れてきてないよね」
こそこそと話している声が聞こえてきて、視線が痛かった理由を知る。
どうしよう。一回外に出て電話して待ってようかな。
受付の人に声をかけられる前に出ようと思ったら、診察室のドアが開いた。
「じゃあね、ニーナちゃん。食べすぎには気を付けてね」
出てきたのはチワワを抱えた年配の女性と、飛駒だった。
爽やかに笑って手を振る飛駒を見て、待合室の女性たちに仄かに緊張が走る。
「えーっとじゃあ次はマリーちゃんっと、美結っ」
出てきた方と一緒に出口へ向かおうとしていた私に、飛駒は速攻で気付いてしまった。
「来てくれたんだ。嬉しい。もしかしてそのバッグ、弁当? うわあ、やべ嬉しい」
「えっと……私外で待ってるね」
さっきよりも強くなった視線に平伏していると、飛駒が私の元へ歩いてきて腕を掴んだ。
「奥で待ってて。すぐ交代だから」
受付の横に『香水は禁止』と書かれているにもかかわらず、控え目じゃないほど色んな香りがしてくる。
「……また先生狙いの子?」
「てかペット連れてきてないよね」
こそこそと話している声が聞こえてきて、視線が痛かった理由を知る。
どうしよう。一回外に出て電話して待ってようかな。
受付の人に声をかけられる前に出ようと思ったら、診察室のドアが開いた。
「じゃあね、ニーナちゃん。食べすぎには気を付けてね」
出てきたのはチワワを抱えた年配の女性と、飛駒だった。
爽やかに笑って手を振る飛駒を見て、待合室の女性たちに仄かに緊張が走る。
「えーっとじゃあ次はマリーちゃんっと、美結っ」
出てきた方と一緒に出口へ向かおうとしていた私に、飛駒は速攻で気付いてしまった。
「来てくれたんだ。嬉しい。もしかしてそのバッグ、弁当? うわあ、やべ嬉しい」
「えっと……私外で待ってるね」
さっきよりも強くなった視線に平伏していると、飛駒が私の元へ歩いてきて腕を掴んだ。
「奥で待ってて。すぐ交代だから」