PromiseRing
「ん……あっ、……多賀谷、社長……。
だから、そういうのは」

「女日照りだって云っただろ?
待てない」

眼鏡を外され、押し倒されるベッド。
そっと唇がふれて、上からじっと見つめられた。

「……もう“多賀谷社長”じゃないんだろ」

愛おしむ、まるでそんな顔でうっとりと多賀谷社長が私の頬を撫で、また唇が重なる。
優しく食むようにふれ続ける唇に、吐息混じりに漏らす、名前。

「……成紀……」

「夕海……」

開いた唇に、柔らかくぬめった感触が侵入してくる。
求められてぎこちなく求め返すと、口付けは激しさを増していった。

「夕海……」

ぼーっとなったあたまで見上げると、微笑んだ成紀の唇が耳を食む。
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