【完】ファントム・ナイト -白銀ト気高キ王-
「感想、って……」
「どうだったのかと思って。
ときどき反応悪かったけど痛くなかった?」
「……平気。
反応悪いときはちゃんとすぐにやめてくれたじゃない」
「……莉胡に痛い思いさせたくないし」
そういうところが好きだ。
ぎゅっと抱きついて千瀬の胸に顔をうずめると、千瀬はわたしのだいすきな声で名前を呼んでくれる。
「うれしかったの……
いつも我慢してばっかりだった千瀬が、わたしのことたくさん求めてくれたこと」
十色と付き合った時だったり、織春と付き合った時だったり。──本当は、ここまでキス以上のことに対して執着も関心もなかった。
……なのに、千瀬だけは。付き合った時からすでに、何度も何度も意識してたの。
「……千瀬にたくさん我慢させてきたこと、今度はゆっくりふたりで解決していきたいの。だめ?」
付き合った時からずっと、どうしようもないほど千瀬に独占されたくて。
贅沢な悩みだとわかっていながらも、触れて欲しくて。すぐに踏み切れなかったわたしが言えることではないけど、ただの添い寝がさみしかった。
もちろんそれはそれでうれしい。
だけど、もっと幼なじみ以上でいたかった。
「いいけど……
そしたら次は莉胡が色々我慢しなきゃいけなくなるよ」
「いいの。千瀬が我慢しないならそれで」
「じゃあ、早速もう1回する?」
「……へ?」