旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~



「関オーナー。お久しぶりです」



にこりと笑みを見せて玲央さんが呼んだ『オーナー』という呼び名から、彼も同業者であり、似たような立場の人なのだと知る。

若くてかっこいいオーナー、だなんて玲央さん以外にもいるんだ。そう思いながら会話をするふたりをまじまじと見た。



「今日は女性連れですか?いつもはおひとりなのに珍しいですね」

「えぇ、たまには。婚約者の杏璃です。杏璃、こちら品川クイーンズホテルのオーナー、関さんだ」



名前を紹介され小さく会釈をすると、関、という彼は深く礼をした。



「初めまして。関和成と申します」

「あっ……三浦杏璃と申します」



関和成さん、かぁ。

品川クイーンズホテル、といえばガーデンタワー東京と同じくらい有名なホテルだ。



一度だけビュッフェランチを食べに行って美味しかった記憶がある。でもメニューの少なさが少し残念だったんだよね。

最上階にあるフレンチレストランが絶品という噂だから、そちらにもいつか行きたいと結花と話していたところだ。



「さすが立花社長。婚約者もお美しいですね」

「え!?い、いえ……」



う、美しい!?

正面から言われるとは思わず、恥ずかしくなってしまう。けれど、それに対しても玲央さんは「いえ、そんな」と落ち着いた様子のまま。



なんだか物腰柔らかくて優しそうな人だなぁ。

玲央さんも年の近い同業者ということで、仲が良い相手なのかも。



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