旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「あはは、檜山さんも笑うんですね!」
「……そりゃあ人間ですから。バカにしてます?」
「え!?いや、バカにしてるつもりはなくて……」
嬉しさからつい余計なことを言ってしまう私に、檜山さんはじろりと睨む。
その目から逃げるように海へ戻ると、足はよろけて水面にバシャーンッ!と飛び込んだ。
「っ~……鼻に、水はいった……」
げほっとむせながら顔を起こす。濡れないようにと気をつけていたスカートの裾どころか、カットソーも顔もびしょ濡れだ。
「こら、なにやってるんだよ」
「へ?あ、玲央さん」
頭上から聞こえた声に振り向く。するとそこには話を終えて来たのだろう玲央さんが、呆れた顔でこちらを見ていた。
「はしゃいでたら転んじゃって」
えへへ、と笑う私に、玲央さんは履いていたスニーカーを脱いで海へ入るとこちらへ近づく。
そしてその場に座ったままの私に腕を伸ばしたかと思えば、私の体をそのまま抱き上げて担いだ。