旦那様と契約結婚!?~イケメン御曹司に拾われました~
「わっ……!?な、なにするんですか!」
「そんな全身びしょ濡れでホテルの中歩けると思うか?バカ」
濡れた足を軽く拭けばいい、というレベルではないくらい濡れた私がこのままホテル内を歩けば、確かに廊下もビショビショになってしまうだろう。
けど……は、恥ずかしい。
子供のように抱き上げられ、頬は赤く染まる。
「玲央さんも、濡れちゃいますよ?」
「いいよ、少しくらい」
笑って答えた彼の白い肌を太陽が照らして、眩しさに目を細めた。
こうやって不意に距離を縮めるから、いつもこの胸は音をたてる。
ときめいて、高鳴って、全身が熱い。
触れるその腕に感じるのは、しっかりと実感する想い。
好き。
玲央さんのことが、好き。
たったひとつの、この想い。