俺様社長と付箋紙文通?!
店を出たあと、バリキャリ女史は他にも寄るところがあるといって、さっさと歩いていってしまった。私はネックレスとピアスを身に付けさせられたままで銀座の街に放り出された。高価なものに慣れてないから心細かったけど、しかたない。B.C. square TOKYOまで歩く。なんとなく人の視線を感じる。見てはいけないものを見たという表情のOL風の女性、微笑ましい表情で私を見る年配の女性、にやけて私の足元をみる中年サラリーマン……。首に光るダイヤのせいではなさそうだ。なぜ、と思いながら歩いていると私の目に赤いものが飛び込んできた。足を止めて横を向く。脇のショーウィンドウに映るのはサンタの恰好をしていた自分だった。しかもミニスカサンタ、そうだった、今日からこの支度をしていたんだ。着替えるにも手ぶらだし、上着を脱いだら薄手のセーターだ。しかもセーターの背中にはカイロが貼ってある。私はそのままミニスカサンタでいくしかなかった。ドーナツを売っているときは無意識に着ることができていても、ドーナツカーのないところでサンタ服を着ているのは、妙にすわりが悪い。ウナギの群れに混じった青虫とか、コギャルのなかに混じった七三分けのオジサンとかの感じ。異質な状態のまま歩道を進む。
ああ、恥ずかしい。
エントランスパークに入ってドーナツカーを目指す。ミニスカサンタが面白いのか、じろじろ見つめる男の人はいたが、相棒のドーナツカーがいればなんともない。車の脇に立てた旗やツリーをビル壁の脇に片付けて、車に乗り込んだ。さて、とちぎに帰ろう
*−*−*
ゴホン。にやにや笑う宮下をけん制した。背中には窓越しに冬の日差しがあたりポカポカしていた。暑さに少し汗ばんで、頬もほてる。
今日は目の覚めるスカイブルーのネクタイにしてみた。真っ青な空に光り輝くヒマワリの花をイメージした。時節にあってない気もするが、よしとしよう。久々のタイピンは悪くなかった。
「社長はノータイピン派ではなかったですか?」
「うるさい。今日はネクタイがぶらぶらするからつけてみたまでだ」
「よく映えますね。そのタイピンにベストチョイスかと」
「だから今日はたまたまだっ」
ああ、恥ずかしい。
エントランスパークに入ってドーナツカーを目指す。ミニスカサンタが面白いのか、じろじろ見つめる男の人はいたが、相棒のドーナツカーがいればなんともない。車の脇に立てた旗やツリーをビル壁の脇に片付けて、車に乗り込んだ。さて、とちぎに帰ろう
*−*−*
ゴホン。にやにや笑う宮下をけん制した。背中には窓越しに冬の日差しがあたりポカポカしていた。暑さに少し汗ばんで、頬もほてる。
今日は目の覚めるスカイブルーのネクタイにしてみた。真っ青な空に光り輝くヒマワリの花をイメージした。時節にあってない気もするが、よしとしよう。久々のタイピンは悪くなかった。
「社長はノータイピン派ではなかったですか?」
「うるさい。今日はネクタイがぶらぶらするからつけてみたまでだ」
「よく映えますね。そのタイピンにベストチョイスかと」
「だから今日はたまたまだっ」